アートセラピーのひとつに風景構成法があります。
画用紙に、山や川、家や動物などを描き入れて着色して行く手法ですが、
「絵を描くことは苦手」という方も大丈夫です。
上手い絵を仕上げることが目的ではなく、
ご自身が描かれたものを基にして、
その方の深層に埋もれた自分自身を引き出すことを目的としているからです。
過去~現在~未来の自分の想いをご自身の力で形にすることで、
いつも同じことでつまずいている理由や
なぜかいつも同じ結果となってしまう原因など、
自分が感じる違和感や問題点を表面に引き出して行きます。
描いた絵を基にお話を進めるうちに、
自分の知っている自分、
周囲が知っている自分、
自分も周囲も知らない自分を見つけるきっかけにもなります。
この日は、コロナ過ということで、オープンスペースにて風景構成法を体験して頂きました。
「絵は苦手だから大丈夫かな?」と話していましたが、描き始めると集中してペンも進んでいました。
キーワードを基に、どんどんご自身の考えが表に表出しておられました。これまでの自分と現在の自分について、深層から引き出された声を受け止めて、もやもやしていた未来をすっきりと見ることができたようです。
「今後どうしたいのか自分の考えが整理出来て、すっきりした」と話してくださいました。
(※写真は本人の承諾を得て掲載しております。)